小林律子さんの作品 (石黒陽子のらくらく江戸刺繍・浅草松の実会)

日本刺繍「さえずり」
第34回 日本手工芸美術展覧会 入賞作品

 

長い長い歴史ある繊細な美しい江戸刺繍に出会い、現在石黒陽子先生にご指導いただいております。

多種類の糸の使い方、図柄を選択する難しい工程等の流れを、生活の空き時間に創造する楽しみ、一針一針長い時間を、”無になって刺繍する達成感”と喜びがあります。

木の陰影には縒り糸・もじり押え繍い、相良繍等で表現し、葉は幻想的にしてグラデーションにしました。文鳥は平糸を用いて、羽の間から葉がこぼれて落ちる表情を、レインボー糸で刺繍しました。

全体的に試行錯誤しながらの作品でした。絹糸の光沢の美しい色を、艶やかにふっくらと刺繍できる様に、一針一針願って刺繍しました。

 小林 律子

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