柳澤奈緒子さんの江戸日本刺繍作品

第42回 日本手工芸美術展覧会2017 「佳作」

江戸日本刺繍「法相華〜紫の薄様〜」

 

「薄様(うすよう)」というのは、中世の女房装束の重ねの色目のことで、上から下へ色を次第に薄くしていくのだそうです。

私は大好きな紫・3色を使って、法相華という架空の花3つに、まるで平安の宮廷で3人の女房たちがおしゃべりに興じているかのような表情を、持たせてみようと思いました。

どこか異国情緒の漂う、大胆な図柄を壊さないように、色どりや繍い方にとても悩みましたが、石黒先生のご指導のもと、なんとか仕上ることができました。

絹糸の美しい光沢にはまって、早7年。まだまだ知らない江戸刺繡の技法を学びつつ、これからもたくさんの作品に挑戦していきたいと思います。

池袋コミュニティ・カレッジ 「石黒陽子のらくらく江戸刺繍」 准師範 柳澤 奈緒子

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